ミカ・ガウヴォンの父、メウキがブラジルで逮捕される(音声全文)

この記事は 約13 分で読めます。

先日、ATOSのアンドレ・ガウヴォンの問題を取り上げたばかりですが、もう早速別の件が柔術界隈にショックを与えています。今回の渦中の人は、あのミカ・ガウヴォンの父、メウキ・ガウヴォンです。

オンライン講座BJJ CollegeやMelqui Galvaoアカデミーなど数々のビジネスを展開している彼が未成年に対する性加害で身柄を拘束されたというニュースが突如として報じられました。

彼にかけられた容疑はこちら

 

どうやら彼が未成年の生徒に手を出したということで被害者側が警察に通報。メウキが自首したことでブラジルのマナウスで身柄を拘束されたそうです。

さらにメウキ本人が被害者家族に送った音声が流出し、限りなく黒に近い印象を与えています。その音声がこちら。

 

この投稿をInstagramで見る

 

MMA Hoje(@mmahoje)がシェアした投稿

ルイス、たぶん君はもう俺と話したくないよね。それは完全に理解できる。

本当に当然だ。ただ、いくつかはっきりさせておきたくて。

まず最初に言いたいのは、俺は本当に深く後悔しているし、昨夜は苦しくて眠れなかった。

自分がしたことのせいで。何があっても、自分の行動は正当化できないと思っている。

どんな理由でも許されるものじゃない。俺は指導者として、年齢的にも大人として君の娘に対してあんな態度を取るべきじゃなかった。

ただ、本当に言いたいのは、これは計画してやったことじゃない。

君たちがここに来た最初の日から出ていく最後の日まで、一度もそんなことは考えていなかった。そんな意図はなかった。

○○(被害者名)には一切責任はない。彼女はまだ若いしね。

ただ、彼女の俺への接し方の中に普通の生徒と先生とは違うものがあった。

他のどの生徒とも違う接し方だった。

それで俺は、ただの師弟関係以上の何かがあるんじゃないかと思ってしまった。

でももう一度言う、彼女のせいじゃない。

彼女に責任はない。たとえそういう感情があったとしても俺が止めるべきだった。

教師として、年上として、既婚者として俺にはそれを抑える義務があった。

それを正すべきだった。むしろ助長するなんてありえない。

でもいくつかの出来事が重なって、もしかしたら可能性があるんじゃないか、彼女にもその気があるんじゃないかと思ってしまった。

でも繰り返すけど、彼女に責任はない。責任は全部俺にある。

そういう考えを遮断するべきだったし、もし本当にそういう気持ちがあったなら彼女をきちんと止めるべきだった。でもそれをしなかった。

俺は彼女とも、自分自身とも、妻とも、君たちとも、関係者全員と話した。

俺を信頼してくれている人たち、今の生活を俺に頼っている人たち全員に話した。

本当に、心から恥ずかしく思っている。

そして、これ以上誰も傷つけないためなら君たちが望むことは何でもする覚悟だ。

まず提案としては、直接会って君たち全員に謝罪させてほしい。

それと、○○(被害者名)には少なくとも世界大会まではここに残ってほしい。

もし彼女が残るなら俺は一切関わらないと約束する。

触れることもしないし、彼女から話しかけられない限り話しかけない。

失礼な態度も取らないが、完全に距離を置く。

移動がある場合も同じ便には乗らない、同じ場所にも泊まらない。

必要なら、君か彼女の母親の旅費も全部俺が負担する。

本当に、もう一度やり直すチャンスがほしいんだ。

このすべての誤解を取り戻したい。

もし可能なら、謝罪させてほしいし、少なくとも世界大会まではこのまま続けさせてほしい。

そこで彼女は黒帯を取るはずなんだ。

その後は彼女の人生だ。自分の道を進めばいい。

アカデミーを持って、幸せになればいい。

これは本当に人生を変えるチャンスなんだ。

彼女だけじゃなく、君たち家族全体の未来が変わる。

アメリカで生活して、子どもたちもそこで生まれる。

家族の世代そのものが変わるんだ。

そして今の環境があるのは、このブランドがあるからだ。

俺個人じゃなく、このブランドとつながっているから成り立っている。

もし俺が失敗すれば、このブランドも崩れる。

そうなれば、多くの人が影響を受ける。

ここには100人近い人が関わっている。

指導者、スタッフ、清掃、受付、フィジカル、セラピー…
たくさんの人がこの場所で生きている。

奨学制度で無償でトレーニングしている人もいる。

だから、もし告発されたら
たとえ証拠が不十分でも
俺の名前は終わる。

そして名前が終われば、このブランドも終わる。
多くの人がチャンスを失う。

君たちはそんな人たちじゃないと思ってる。
ただ俺に責任を取らせたいだけだと思ってる。

その通りだ。罰は受けるべきだと思う。
その罰は君たちが決めてほしい。

俺はもう君たちの判断に委ねている。

もし世界大会の後、指導を辞めろと言うなら辞める。
俺は教えることが何より好きだけど、それでも従う。

もし危険な人間だと思うなら、それでもいい。
病気だと思うなら、それでもいい。

その判断に従う。

もし約束を破ったら、すぐに告発してくれればいい。
証拠も残してある。

俺はもう逃げない。

もしここから離れろと言うなら離れる。
マナウスに戻れと言うなら戻る。
アメリカに行けと言うなら行く。
消えろと言うなら消える。

もし死ねと言うなら、それも受け入れる。

俺は過去に一度自〇未遂をしたことがある。
何度もそう考えたこともある。

自分に問題があるのは分かっている。
でも、完全に悪人ではないとも思っている。

自分なりに努力してきた。
治そうとしてきた。

でも今回は抑えきれなかった。

もしこれでも足りないなら、
さらに何か求めるなら…

正直に言うと、自分で死ぬことはできない。
でも、事故に見せかけることはできる。

バイクに乗っているから、強盗に見せかけることもできる。

もし君や奥さんが撃つなら、それでもいい。
もし無理なら、誰かに頼んでもいい。

俺は逃げない。

もし逃げたら、その時は告発してくれればいい。

俺はそこにいる。
車もわかっているはずだ。

みんなはただの強盗だと思うだろう。
俺が死ねば、それで終わりだ。

でも、結局すべては明るみに出る。

俺は治らないかもしれない。
また同じことをするかもしれない。

自分でも分からない。

これまでセラピーも受けたし、教会にも行った。
でも完全には変われなかった。

ただ一つ言えるのは
2016年以降、妻を裏切っていない。

他の女性と関係も持っていない。
生徒とも距離を保ってきた。

でも彼女に対しては違った。
距離を許してしまった。

それが原因で、俺の中で勘違いが生まれた。
でも責任はすべて俺にある。

もし告発すれば、多くの人が影響を受ける。
だからお願いだ、せめて彼女が黒帯を取るまでは続けさせてほしい。

その後は彼女の自由だ。
アメリカでアカデミーを持てば、人生が変わる。
それは本当に大きなチャンスだ。

それでも足りないなら、
アカデミー自体も譲る。

それでも怒りが収まらないなら…
さっき言った通りだ。

俺はすべて受け入れる。

ただ一つだけ、
これまで築いてきたものを全部壊したくない。

これは俺のためじゃない。
生徒たちのためなんだ。

ここは人の人生を変える場所なんだ。

本当は直接会って話したかった。
目を見て、嘘じゃないと伝えたかった。

でも今はそれも無理だと分かっている。

だから、すべては君の判断に任せる。

来週は遠征がある。
そこででもいいし、明日でもいい。

すぐにでも決めてくれていい。

もし許してくれるなら
もう一度チャンスをくれるなら…

今度こそ、正しくやる。

そう、つまりこの音声から判断すると、彼は被害者家族口封じともいえるメッセージを送っていたのです。

もちろん、まだ起訴されたわけではないし、有罪判決が出たわけではないので、この時点でメウキを断罪するのは時期尚早でしょう。しかしながらこの件が柔術界にもたらす影響はかなり大きいはずです。

ちなみにブラジルメディアによると、被害者は一人ではなく、複数人に及ぶとのことでその中には事件当時12歳だった少女も含まれるとか。今後さらなる告発が公になりそうです。

この報道によると、もともと警察官だったメウキはサンパウロ州に住みながら、なぜかマナウス市警察に籍を置き、毎月数十万円相当の給料を受け取っていたとのこと。つまり警察官としての任務はこなしていないのに国からお金を受け取っていたのです。これだけでも汚職の可能性が高いです。

さらに今回、逮捕状が発行されたのはサンパウロ州。それを聞きつけた彼はわざわざマナウスまで飛行機で飛び、そこで自首し、身柄を拘束されたというのが経緯で、これも自分の地元であり、かつ自分のコネが及ぶマナウスで逮捕されたほうが様々な特権を受けられるからという狙いがあるようです。しかしながら今後はサンパウロ州に送られることが濃厚です。

身柄拘束から数日後にはメウキのインスタアカウントが削除されています。本人によるものか、インスタグラム側による処置からは明らかになっていません。

いずれにしろ一連の出来事を受け、IBJJFが声明文を発表。

 

この投稿をInstagramで見る

 

IBJJF(@ibjjf)がシェアした投稿


公式声明:CBJJおよびIBJJF

ブラジリアン柔術連盟(CBJJ)および国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)は、現在勾留中である柔術指導者メウキ・ガウヴォンに帰せられている行為について、報道によって公になったことを受け、深い憤りを表明します。これらの行為は断じて容認できるものではなく、スポーツにおける最も基本的な倫理原則に反するものです。

CBJJおよびIBJJFはここに、メウキ・ガウヴォンを両団体から永久追放とし、これらの団体が認可するいかなるイベントや活動への参加も厳しく禁止することを通知します。CBJJおよびIBJJFは、競技者の尊厳と安全を侵害するいかなる行為も強く非難します。特に、被害者が子どもや青少年である場合にはなおさらです。

私たちは、勇気を持って声を上げ、これらの暴力行為を告発した選手たちを称賛します。その行動は、他の被害者たちにも加害者を告発する勇気を与えるものです。CBJJおよびIBJJFは、あらゆる虐待事案に対して最大限厳格に対処することを明確にするとともに、すべての活動において、安全で倫理的かつ尊重に満ちた環境を確保するという姿勢を改めて表明します。

また、因縁の相手であるメレガリもこの件に関連して声明を発表。

 

この投稿をInstagramで見る

 

MEREGALI(@nicholasmeregali)がシェアした投稿

もし被害に遭った場合、自分に連絡してくれたら弁護士などを紹介すると、被害者たちに向けてエールを贈りました。メレガリは、ミカが子どものときからステロイドをしていると発言したために、メウキから民事訴訟を起こされていた経緯があり、そのときに自分側の証人となる人がメウキに脅迫を受けて証言を諦めたとも話しています。

一方、ミカ、ジオゴ・ヘイスなどのトップ選手が所属するBJJ COLLEGEが声明を発表。

メウキ・ガルバォン先生が同ネットワークの指導的立場から外れたことを広報から発表します。現在、本件は法的手続きのみによって扱われており、法務チームが対応を行っています。

本件の手続きは、関係者全員を保護し法的規定を尊重するため、非公開で進められています。

法務上の助言により、現時点では、事実関係が関係当局によって適切に調査されるまで、新たな公式声明は行われません。

チームの指揮は今後、ミカ・ガルバォン氏とジオゴ・ヘイス氏が、教師陣とともに担い、活動の継続および同ネットワークの技術的・組織的基準の維持を確保します。

BJJ Collegeは今後も通常通り活動を継続し、質の高い指導を真摯さ、倫理観、責任感をもって提供するため、強固な教師・選手チームによって運営されていきます。

広報部 / 法務部門

さらにミカも自身のインスタグラムで声明を発表。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Micael Galvão Bjj(@micagalvaojj)がシェアした投稿

「公式声明」

このような時に、言葉を見つけるのは簡単ではありません。

父であるメルキ・ガルバォンは、私を幼い頃に初めて畳へ立たせてくれた人です。戦うこと、競い合うこと、相手を尊重すること、そして人格を持つことを教えてくれたのも彼でした。私が人生で成し遂げてきたすべてには、父の存在があります。父への感謝と愛情は本物であり、それは変わりません。

同時に、私は誠実である責任も感じています。事実が真剣に調査され、司法がその役割を果たすことを望みます。人として、私は女性や子どもに対するいかなる形の嫌がらせや暴力も強く非難します――これは私が大切にしている価値観であり、例外はありません。

今は、すべてに対する答えを持っているわけではありません。私はこれを、一人の息子として、一人のアスリートとして、そして一人の人間として受け止め、向き合っています。

私が分かっているのは、自分を信じてくれる人たち、そして多くの選手にとって大きな意味を持つチームに対して責任があるということです。だからこそ、今はそこに自分の力を注いでいます。これまでと変わらぬ敬意と献身を持って、前へ進み続けます。🙏

そしてATOのときと同じように案の定、多くの選手たちが脱退を表明。

世界王者アナ・ホドリゲスが次のように発表。

今日明らかになったすべての事実を前にして、私はBJJ Collegeチームを離れる以外に道はないと考えています。私は女性や子どもたちを守る立場を常に貫いてきましたし、彼女たちに対するいかなる暴力も容認できません。

私は女性専用の道場を運営しており、BJJ Collegeに残り続けることは、自分の人生の目的――女性たちを強くし、より良い環境を与えること――と矛盾するため、意味をなさないでしょう。

自分の仕事上の立場と、女性たちへの責任の間で選ぶなら、私は後者を選びます。

ブラジル王者のユリ・エンドレックスも脱退。

「明日開催されるブラジル選手権には出場しないことをお知らせします。

この決断は、自分のこれまでの歩みを尊重し、責任を持って下したものです。

また、このタイミングでチームからも離れることにしました。最近の出来事が、自分の信念や価値観に反するものであり、もうこのままチームに残ることはできないと感じたためです。

私は、いかなる暴力、虐待、無礼な行為も支持しないことを、ここではっきり伝えておきます。

チームに所属していた間には、一生大切にしたい素晴らしい友情を築くことができました。そのことには感謝しています。しかし今は、自分自身の道を進む時です。

今月末にカリフォルニアで開催される世界選手権に向けて、今後の活動についても近いうちに共有する予定です。

ご理解と応援、本当にありがとうございます。」

この件によって大事な大会も欠場することにすることになったそうです。やっぱりこれ以上、チームを代表して戦うということができなくなったのでしょう。

ほかにも多くの選手が抜けていますが、一番の衝撃はジオゴ・ヘイスでしょう。

「当初、私はチームを見捨てたくないという思いから、リーダーが離脱した後もBJJ Collegeに残るつもりでいました。

しかし、明らかになった事実の重大さはあまりにも大きく、自分の信念や価値観に完全に反するものであるため、これ以上チームに留まることは耐え難いと感じ、脱退することを決めました。

この数年間で多くを学び、人生を通して大切にしていきたい素晴らしい仲間たちとも出会うことができました。しかし今は、自分自身の道を歩む時が来たのだと思っています。

今週末のブラジル選手権には、チームの一員としてではなく、一人の友人として応援に行く予定です。

そして改めて、女性や子どもたちに対するあらゆる暴力や虐待に強く反対するとともに、このような犯罪の被害に遭われたすべての方々に連帯の意を表します。」

こうしてリーダーの行動によってまたしてもビッグチームが崩壊していったのでした。今後もこの件の余波はしばらく続きそうですね。