柔術で力を抜く方法!いつもガチだねって言われてない?

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ブラジリアン柔術のスパーリング中、力を使わないことは本当に可能か? 力を抜けと言われるけどなかなかできない、という人のために簡単な方法を紹介します。

読者の方からこんな質問を受けました。ありがとうございます。

青帯になったばかりの柔術歴4年です。「もう少し力を抜いたほうが良い」と言われます。力を抜くというのが、とても難しく感じます。確かに白帯の頃は、訳もわからず全力でのスパーリングでした。

青になり、技も覚え多少余裕が出てきたとは思うのですが、なかなか力を抜くことが出来ません。無理に抜こうとすると、無気力なやる気のないようなスパーリングになってしまい意味がないように思えます。

そもそも力を抜くとは、どのような状態なのか。どうすれば力を抜けるのか。
力を抜くために、意識することやコツなど教えていただきたいです。○◯さん(私)は、いつもガチだからって言われるのが、ちょっと悔しいのです。

では質問に答えていきましょう。

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柔術のスパーリングで力が抜けないのはメンタルの問題

まず、柔術のスパーリングで力が抜けない人の最大の問題は、スパーリングの勝ち負けに執着している点にあります。

ひどい人になると、スパーリング後に「4対2で俺の勝ちだ」みたいなことを言ってくる人もいますよね。もしかしてそういうメンタリティーでスパーリングしていませんか?

なんとしても相手に負けたくない。何が何でも極められたくない。どうしても相手に勝ちたい、という哲学で毎回練習をしていれば力が入って当然ですよ。

もちろんスパーリングは勝たなくてもいいと言ってるわけじゃないですよ。勝つに越したことはないです。誰だって負けるのは嫌いですからね。

でもスパーリングの目的が勝ち負けになってしまうと、課題を見つけたり、弱点を克服したり、新しい技術を試したり、ということに目が向かなくなってしまいます。

それでいつまでも経っても改善点に気づかずに、いつも同じ戦い方をして成長を遅らせてしまうマイナス点があるんです。

フルパワーを使って戦っていればその場では負けないかもしれない。でも数年経ってもあまり成長していないっていうことも十分にありえます。だからまずはスパーリングの勝ち負けにこだわるのはやめましょう。

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柔術のスパーリングで力が抜けないのは技術が足りないから

エスケープ一つにしても、逃げ方の技術を知ったうえで逃げてるのと、フルパワーを使ってなんとか逃げてるのでは雲泥の差があります。

攻撃するときでもフルパワーで相手の腕を伸ばさないと極められない人と、自分の体重を上手く使って無理なく極める人がいるように技術がないと余計な力を使ってしまうのはもはや仕方のないことかもしれません。

もし自分が力を入れないと攻撃も防御もまともにできないなら、技術を伸ばすことを真剣に考えたほうがいいです。

技術がないから余分な力が入るのか、余分な力を入れるから技術が発達しないのか、という問題は卵が先か、鶏が先かみたいな話になってきますが、いずれにしても負のサイクルから抜け出すには打ち込みをしましょう。

打ち込みをすれば確実に技の精度が上がるので、成長していく過程で自然と力が抜けていくはずです。

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柔術のスパーリングで力を使わないで戦う方法 その1

僕が力を極力抜いてスパーリングするときは、あえて相手の襟や袖を掴まないでノーギで戦うような感覚でやるようにしています。

力が抜けない人ってどうしてもまずグリップに力が入ってしまうと思うんですよ。それを改善するには全く掴まない、あるいは軽く掴む程度か手を添える程度にするのが一番です。

もちろん掴めるところをあえて掴まないのは不利になりますが、技術があれば十分に攻撃できるし、守れます。

もし相手の道着を掴まないと簡単にパスされてしまうようだったら足が利いてないってことだし、逆にパスができないんだったらプレッシャーの掛け方が間違っているということにもなりますよね。

つまり掴まないことで力の抜き方を覚えられるだけでなく、色々な気づきが得られるのでかなりおすすめです。

柔術のスパーリングで力を使わないで戦う方法 その2

もう一つは力を使うときと使わないときの強弱をはっきりさせることです。常にガチな人はスパーリングの時間が5分なら5分間ずっとフルパワーで戦おうとしますが、力の加減ができる人は力を抜くときは抜いて、入れるときは入れるという切り替えを必ずしています。

スパーリング中、体力がもたない、という人もぜひそうするべきなんですが、これは意識してやらないとなかなかできません。

そこで一番簡単なのは「際」の部分だけ力を入れるというやり方じゃないでしょうか。前述のように相手と組むときにはリラックスした状態を意図的に作る。そしてスイープするかどうか、パスするかどうか、バックを取るかどうか、あるいはスイープされるかどうか、パスされるかどうか、バックを取られるかどうか、といった決定的な場面だけ力を使えばいいのです。

たとえ力を抜いても緊張感は保ったままなので、決して無気力なスパーリングにはならないと思います。

全ての局面で全力で行くのではなく、ここぞというときだけに力を使うことができるようになれば、少なくとも「○◯さんは、いつもガチだから」なんてことは言われなくなるはずです。

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柔術マン

黒帯、柔術暦20年以上。

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