柔術をすると指が痛い?怪我をしないためにやるべきこと5つ

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ブラジリアン柔術を練習していると、指を怪我することがよくあります。そこで突き指、脱臼、骨折、関節痛など怪我を防止するためにできることをまとめてみました。

読者の方からこんな質問を受けました。ありがとうございます。

柔術を始めて2ヵ月目です。ラッソーガードを使ってますが、千切られる度に指関節が痛くなります。指が壊れる前に何とかしたいので対策を教えて下さい。

抑え込んだり、掴んだりする格闘技をやっていれば指を痛めることはある程度は仕方がないことです。しかし怪我をできるだけ避けるにはいくつか方法があります。

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1、指のストレッチをする

肩、腕、手首などをストレッチする人は多いですが、案外指のストレッチは忘れがちです。それぞれの指をマッサージしたり、左右、前後ろに伸ばしたり、手の平を交互にグー、パーにするのもいいでしょう。やり方は様々ですが、大事なのは指をしっかり伸ばすことと温めることです。

ギターリストやゲーマー向けの指のストレッチが参考になります。

2、握力を鍛える

極論を言ってしまうと、どれだけ引っ張られても曲げられてもびくともしない握力、あるいは指力があればそう簡単には怪我をしなくなるでしょう。

柔術においてグリップが強いに越したことはありません。グリップが強ければ、それだけ相手をコントロールしやすくなりディフェンスが向上するのはもちろんのこと、攻撃もしやすくなります。ラッソーガードやスパイダーガードなどを使うのであればなおさらのことです。

握力の鍛え方にも様々な方法があります。特におすすめなのは道着を使った懸垂です。

3、テーピングを巻く

怪我の予防のためによく痛める箇所や強化したい箇所にテーピングを巻きましょう。もちろんテーピングだけでは完全に怪我を回避することは無理ですが、リスクを抑えることはできます。

このリスクを抑えるという考えは非情に重要で、できるだけ危険を排除していくというのは柔術の精神にも近いですね。

なので指の怪我が心配なら面倒臭がらずに練習前には必ずテーピングを巻くようにしましょう。

テーピングの巻き方についてはキーナン・コーネリアスが動画で説明してくれています。彼もラッソーガードやスパイダーガードなどの使い手ですが、やはり指を頻繁に痛めるそうです。

4、グリップやガードの種類を変える

それでも痛みが続くようなら、いっそのことグリップやガードを変えて戦う、という選択肢もあります。なにも一つのグリップの仕方、戦い方にこだわる必要はありません。

そもそもそのグリップの仕方、ガードの戦い方が自分のスタイルに合っていない可能性もあります。特に柔術を始めたばかりのときは無駄な力が入りすぎてしまう傾向にあるので、できるだけ力を抜いて戦える方法を模索しましょう。

どうしても今のグリップやガードにこだわりたいなら、せめて痛みがある期間だけでもクロスガード、ハードガード、バタフライガードといった別のガードを練習するのもいいですね。

5、素直にグリップを離す

柔術においてグリップの取り合いはとても重要な要素を占めます。かといって全てのグリップファイトに勝たないと相手をコントロールできないということではありません。

相手が自分より数倍も力があるのにグリップで真っ向から勝負するのはあまり賢い選択ではないし、力の無駄使いにもなりかねないので、時にはグリップを自分から離すという作戦を使ってみるといいです。

逆に思い切りグリップを掴んだとみせかけて、相手が力ずくでグリップを切ってきたら、握力をすっと緩めてやると、自分は力を抑えたうえで、相手に無駄なエネルギーを消費させることもできます。

一度、グリップを切られてもまた掴み直せばいいだけです。大事なのは力を入れるところと抜くところを見極めることじゃないでしょうか。

まとめ

長年柔術を練習していると指が慢性的に痛んだり、変形してきたりすることも珍しくありません。柔術のせいで高齢になってからほとんど物を掴むことができなくなる、なんて事態に陥らないためにも今から指のケアはやっておきましょう。