ブラジリアン柔術の試合に出ることで得られるもの5つ

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ブラジリアン柔術を始めたからにはいつかは試合に出てみたい。あるいはあんまり試合には出たくないと思っている人に試合に出ることで得られるものをまとめておきました。

柔術は趣味で楽しむのもいいし、選手を目指してやるのもいいです。いずれにしても試合に出ることは可能ですし、そこで得られるものはたくさんあります。特にメリットとなるのは次のようなことです。

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1、モチベーション

来月試合を控えている状況と、何もない状況では当然練習に対するモチベーションは変わってきます。モチベーションが高ければ練習にも本気になれます。練習に本気なれれば上手くなるのも早いし、後はそれをどれだけ継続できるかです。

長く柔術をやっていくうえで、モチベーションを維持することはとても大変なことです。仕事、遊び、家庭など柔術から遠ざかるきっかけや理由はそこら中に転がっているからです。

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そんなときでも試合という分かりやすいイベントが目の前にあると、自然と気持ちは引き締まるはずです。モチベーションのコントロールがなかなかできない人は無理やりでも試合にエントリーするのも一つの手です。

2、非日常の緊張感

柔術の試合では普段の練習では到底味わえない緊張感を味わうことができます。人によっては減量を始めたときから試合モードのスイッチが入るでしょう。

試合前日、緊張して眠れなくなってもおかしくありません。それもそのはず試合当日は誰も助けてはくれません。自分と相手による1対1の真剣勝負だからです。

練習ではいつも顔馴染みの人たちとスパーリングをしているので相手の癖や実力もなんとなく分かっているはずです。

しかし試合ではそうはいきません。何をしてくるか分からない実力未知数の相手とやるのはいつだって非常にやりにくいものです。絶対に負けたくないと思って、死に物狂いで向かってくる相手なら尚更のことです。

ガチガチに体が固まり、必要以上の力を使ってしまい、すぐにガス欠を起こし、実力の半分も出し切れないなんてこともあるでしょう。

あるいは適度の緊張のおかげで集中力が増し、動きが研ぎ澄まされる強心臓の持ち主もいるかもしれません。

一方で試合における緊張の中には一種の快感が共存します。アドレナリンが全開になり、言葉では言い表せないほどの興奮がやってきては人間が本来持っている戦闘本能がうずきます。だからこそ勝ったときの喜びも格別なのでしょう。

学校に通う、あるいは仕事をするといった日常の中ではあのフィーリングを得ることはまず不可能です。多くの人が試合に出るのはあの非日常の緊張感が病みつきになるからに違いありません。

3、経験と実力

真剣勝負の試合の中であらゆる局面を体験していけば、それがそのまま自分の経験値として蓄積されていくでしょう。

そして勝ち負けから新たなことに気づき、学んでいけばどんどん実力が付いて行くのは言うまでもありません。

なにより試合に出ることで自分の弱点や課題がはっきりします。それを練習で克服し、向上していけばさらにスキルが上がるでしょう。

課題さえ見つかれば負けても得るものは多いです。悔しかったらもっと練習すればいいし、その気持ちが人を成長させます。

方向性が定まれば練習にも迷いがなくなるはずです。ミスして、気づいて、修正して、を繰り返して強くならないはずがないです。

4、達成感

普段の生活で勝ち負けをはっきりさせる出来事もそうそうないので、やり切った感をかみ締めるには柔術の試合はもってこいです。

何かしらの目標を掲げている人にとっては特にそうですよね。1回戦を突破する、表彰台に上がる、全日本選手権で優勝する、世界でメダルを獲るなどゴールは様々ですが、自分の目標をやり遂げたときの幸福度は他のものとは比べようがありません。

柔術はアマチュアスポーツなので、多くの人は純粋にその達成感のために試合に出ます。それは承認欲求と言い換えることもできそうです。

試合は自分で自分を認めてあげるきっかけにもなるし、人から認められるチャンスでもあります。

白帯のときには大会で優勝することで青帯取得のための自信にもつながるでしょう。ここをクリアしたんだから、やっと次のステップに行けるという目安にもなりますね。

5、仲間

試合に行くと、試合に出場する選手同士、セコンドについてくれる先生、応援に来た道場生たちの間で連帯感が生まれるものです。

普段の練習ではそっけない人が試合会場では意外と大声を出して応援してくれたりします。一生徒に過ぎない自分に尊敬する先生が試合中ずっと的確なアドバイスを送ってくれたりします。勝てば一緒になって喜んでくれ、負ければ慰めてくれる人もいるでしょう。

そんなときふと、今までただ一緒に練習をしていただけの人たちがいつの間にか自分の大切な仲間になっていることに気づきます。

試合後に打ち上げをして、さらに親睦を深める場合もあるでしょう。そしてさっき戦ったばかりの試合についてああでもないこうでもないとみんなで話し合っているときは最高のひと時ですよ。

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柔術マン

黒帯、柔術暦20年以上。

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