ブラジリアン柔術の白帯が青帯になるにはどうすればいいのか

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Photo by Team Ironside

ブラジリアン柔術の白帯の人が必ず陥るジレンマ、それは「一体いつになったら自分は青帯になれるんだろうか?」というものじゃないでしょうか。

今回は読者さんの質問を通じて白帯が青帯になるためにやるべきこと、また心構えについて掘り下げて行きたいと思います。

読者の方から質問をもらいました。ありがとうございます。同ブログでは柔術に関する悩み、質問なら大歓迎です。どしどしお寄せください。

質問の内容

白帯ストライプ三本の柔術家です。今何をすればいいのか行き詰っています。青帯になるにはどうすればいいのでしょうか。とりあえず早川さんのDVD「はじめてのブラジリアン柔術」は買いました。下はスパイダーガードや巴スイープ、上ではクロスニーや両足かつぎを使うことが多いです。練習頻度は月に3、4回が平均です。

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ブラジリアン柔術の白帯が青帯になるためにやるべき4つのこと

参考記事

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ブラジリアン柔術で白帯のあなたが青帯になれない7つの理由

1、白帯のときこそとにかく練習量をこなす

質問者の方の練習のペースは月に3、4回だそうですが、これでははっきり言って少ないです。週1回ぐらいのペースだと、前週に練習したことを次の週には体が忘れているからです。

また、そのペースでは現在の体力や技術をなんとか維持する程度にしかならず大きな成長は期待できないはずです。技についても練習のときでこそ反復練習したおかげで、なんとなくできるようになった気がしますが、実は体はまだ完全には覚えていないのです。

多くの道場ではその日、その日に違う技を教えるので、次の週になったらまた新しい技を教えてもらうことになるでしょう。

すると、前のクラスで教えてもらった技すら覚えてない状態で、次の技に取り掛かることになり、たくさんの技を「知る」ことにはなるけれど、結局は「見たことがある」、「やったことがある」程度でしかなく、自分のものにすることは難しいはずです。

そういったことを繰り返していては、新しい技をなんとなく習得した気になるだけで、上達するにはかなり時間がかかるでしょう。そうならないためにも、白帯のときこそとにかく練習量をこなしましょう。週1回しか練習していないなら、頑張って週2回に増やしてみましょう。

週2回の人は週3回にしてみましょう。練習のペースを落とすのは体が慣れてきてから、あるいは年齢で体が言うことをきかなくなってからでも遅くはありません。

2、まずはディフェンスを学ぶ

白帯のときは、上の帯の人たちが様々な種類の技を駆使して攻撃をしかけてくるのを体感するはずです。そしてその攻撃力に圧倒されるでしょう。しかし実は彼らも攻撃ばかりしているのではなく、しっかりと防御をしながら戦っているのです。

柔術はそれ自体がセルフディフェンスの要素を含んでいるように、まずはしっかりと守ることが大切です。「勝つよりも前に負けない戦い方をすること」というのは伝説の柔術家ヒクソン・グレイシーの言葉です。

白帯のときは、負けたくない気持ちが先行して、がむしゃらに攻撃ばかりする人が多いです。中には下からのガードをほとんどやらず、上からばかり戦う人もいます。

そして上からだとなんとかごまかせても、一度スイープされてしまうとなす術がない、といった人も少なくないです。そうならないためにはまずはしっかりとしたディフェンス力をつけましょう。攻撃はそれからでも学ぶことができます。

3、練習のときに力を抜く

白帯のときは、そもそも基本ができておらず、全ての動きに無駄があり、力が入りすぎた状態になっている人が大半です。逆に白帯の頃から力を抜きリラックスした状態で、スパーリングができていたら、その人は才能があると言えるでしょう。

動きに無駄がある、力が入りすぎるのは何もスパーリングのときに限ったことではありません。そういう人は技の練習をしているときでも体が強張った状態で、スイープの練習をするにしても力を入れないと相手がびくりとも動かず、倒れないはずです。

それは間違った体の使い方をしているからで、間違った体の使い方をしているときこそ、体はどうしても力で補おうとしてしまうのです。力を抜くために一番大切なのは反復練習です。技のドリル練を何度もこなし、体にしみ込ませていきましょう。

スパーリングのときに力を抜くためには、まず勝ち負けにこだわらないことです。白帯のときに負けること、タップすることは当たり前です。むしろ積極的にやられるぐらいの姿勢で臨めば、いつか必ず冷静に相手の動きが見えてくるときが来るはずです。

4、たくさんの情報を入れすぎない

読者の方は早川先生のDVD「はじめてのブラジリアン柔術」を見たそうですが、勉強熱心なのはとてもいいことです。僕も「はじめてのブラジリアン柔術」は見たことがありますし、内容もとてもすばらしいですよね。

ただ、一つ注意しておきたいのは、どんな本や動画を見るよりも、実際に練習することのほうが大切だということです。白帯の人に限って、技オタクになりがちです。あなたも技の名前を覚え、有名選手の動画を見ただけで満足していないでしょうか。

柔術には無数の技がありますが、それを全て覚える必要はありません。黒帯でも全ての技ができるわけではないので、白帯ならなおさらのことです。

なので最初のうちは、あまりいろいろと頭に詰め込もうとするのではなく、DVDや教則本はあくまでもモチベーションをアップさせる程度に考えましょう。

それよりもしっかりと基本を見につけることを優先しましょう。

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まとめ

「青帯になる」というのは一見、明確な目安やラインがあるようで、実はありません。こればかりは道場の先生の判断なので、生徒はどうすることもできないのです。

もしかしたら道場の青帯を全員極められるようになったらもらえるかもしれません。あるいは会員になってから2年過ぎたらもらえるかもしれません。

いずれにしろ自分でどうすることもできないことに対して、とやかく悩むのはいわば時間の無駄です。それよりも練習に集中することに意識を向けましょう。

また、帯をもらうことばかりを目標にしていると、青帯をもらった途端に練習しなくなる、という事態に陥る人も多いです。帯はあくまでもおまけの要素なので、それよりも柔術を思い切り楽しみましょう。

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柔術マン

黒帯、柔術暦20年以上。

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