柔術の黒帯になりたいの?なったらなったで苦労する5つのこと

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ブラジリアン柔術をやっている人、これから始めようと思っている人の中にはいつかは黒帯になりたい、と願っている人は少なくないでしょう。そこで今回は実際に黒帯になったら実はこんな苦労がある、という現実的な話をしたいと思います。

1、試合相手のレベルが未知数になる

色帯のときはある程度自分の帯(レベル)に適した相手と試合することができるのに対し、黒帯になると相手の強さの幅は無限大に広がります。

その世界はまさに容赦のない弱肉強食の世界で、同じ黒帯でも世界王者レベルと趣味レベルの黒帯では実力に雲泥の差があります。それこそ白帯と茶帯くらいの違いがあってもおかしくないです。

色帯のときは常勝していたのに黒帯になった途端急に勝てなくなった、といった話はよくあることで、それだけ黒帯になると厳しい戦いが待っているのです。

選手志向の人にとってはある意味本当の戦いは黒帯になってから始まるといっても過言ではないでしょう。

2、スパーリングでみんなから狙われる

色帯の生徒は皆いつか黒帯を極めてやろう、と密かに意気込んでいます。彼らにとってあなたの腰に巻かれた「黒帯」そのものがモチベーションになります。

一見、礼儀正しそうな人も気弱そうな人も同じです。強くなるのを目指して練習している人にとって、黒帯を極めることは一つの目標であり、自分の成長を図る絶好の物差しだからです。

相手はいつだって黒帯を巻いたあなたに全力で立ち向かっていくでしょう。技術で敵わないなら、力や体力でなんとか対抗しようとするはずです。ときには一か八かの捨て身の攻撃を仕掛けてくるかもしれません。

何度相手を極めても、その度に起き上がり、また襲い掛かってきます。もう一度やったら勝てるんじゃないか。そう思いながら闘志むき出しでぶつかってくる人たちを相手に毎回スパーリングをするのは結構しんどいときもあります。

3、年齢を重ねて体力が落ちても黒帯

練習を続けている限り、いくつになっても強くなる、あるいは強さをキープするのが理想でしょう。しかし人は歳を取り、身体はやがて衰えていきます。

すると、若者と対峙したときに昔のように思い通りに動けないときも当然あります。下の帯に極められることだって不思議ではないです。

そんなときにたとえ「昔はもっと強かったんだけどなあ」と言っても信じてもらえないかもしれません。あるいは信じてもらったところで、むなしくなるだけかもしれません。

やっかいなのが身体の衰えは自覚できても、負けたくないといった気持ちはそう簡単になくならないことです。弱い黒帯にはなりたくない。けれども若くてイケイケの選手たちといつまでもガチの勝負をしていたら身体が壊れてしまう、といった葛藤が生まれるのも、ある程度の年齢を超えた黒帯ならではの悩みじゃないでしょうか。

4、なんでも知ってる、なんでもできると思われる

特に初心者からすると、黒帯は雲の上の存在にように感じることも珍しくないです。まるで全ての技術を習得した仙人のような存在ともいえるでしょうか。

しかし実際のところは黒帯になっても分からないことは分からないし、できないことはできないです。黒帯にもそれぞれ癖があってガードが得意な人もいれば、上から抑え込むのが上手い人もいれば、極めが強い人もいたりと、十人十色で必ずしもオールマイティーとは言えないんじゃないでしょうか。

それでも下の帯の人たちからは必要以上の期待を抱かれるでしょう。強くて当たり前だと思われるし、教えることも上手いはずだ、という先入観を持たれるのも仕方ないことです。

以前、黒帯の先生の教え方が下手で困っている、といった悩みを受けたことがありますが、それも「黒帯なんだから指導が上手くて当然」という考えが根底にあるからでしょう。それだけ周囲の期待は高まるものなのです。

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5、色んな意味で責任重大

技術、体力、筋力といったことだけでなく、できれば黒帯になるまでには人間的にも大きく成長したいものです。

強くなったのをいいことに自分より弱い人に傲慢な態度を取ったり、大口を叩いているうちは、人から尊敬されることはないでしょう。どんなに強くてもいつもスパーリングで他の生徒たちを怪我させているようでは思いやりに欠けます。

黒帯にでもなれば嫌でも道場内では目立つ存在になり、周囲の人たちは当然あなたのそういった一つ一つの行動を観察しています。

ある生徒はあなたの良い部分だけでなく、悪い部分も真似するでしょう。例えば柔道では先輩が後輩を落すのが当たり前という学校もいまだにあるようですが、そういう雰囲気、原因を作るのは責任ある立場の人たちなのです。

もし黒帯が理不尽な上下関係を強要すれば、それが道場内の暗黙のルールになるでしょう。逆に年齢、経験に関係なく誰にでも礼儀正しく、親切にフレンドリーに接していれば、それがほかの生徒たちの良き見本になるはずです。

良くも悪くも黒帯になればあなたの行動はなんらかの影響力を持ちます。人にいい影響を与えられるかどうかはあなたの日々の振るまいにかかっていますが、それは結構責任重大なことだと思います。

それでもあなたは黒帯になりたいですか?

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柔術マン

黒帯、柔術暦10年以上。

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