柔術のスパーリングで同じ得意技ばかり使う人どう思う?

この記事は 約4 分で読めます。

気づいたらいつも柔術のスパーリングで自分の得意技ばかり使ってしまう。これっていいことなの?と疑問に思っている人のために黒帯の僕がお答えします。

読者の方から質問をいただきました。ありがとうございます。

柔術マン、こんにちは。ご無沙汰しております。前回、道場移籍について相談したMです。

あれから月日が経ち、街の出稽古先の先生からは、紫帯を貰い田舎で小さなサークルを始め少しづつ人も集まり、楽しい柔術ライフを送っているのですが最近、また悩みができてしまいました。

それは、得意技を出し惜しみするべきか?どうかについてです。僕は、投げ技なら大腰、一本背負い、寝技なら、コムロックと袖車締めが得意なのですが練習で使いすぎると、サークル内で対策法が生まれて効かなくなってしまうのでは?とか出稽古先で、体格の大きな白帯相手でも自分のが経験者なのだから特殊技よりも、ベーシックな技術で戦わなれければ!とか雑念ばかり沸いて得意技を使うことに躊躇してしまいます。

こんな気持ちになる事は柔術マンにもありますか?柔術マンだったらこうする。似たような話を聞いた事があるなど、あったらアドバイスを下さい。よろしくお願いします。

ではこの質問に僕なりに答えていきます。

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柔術の得意技は積極的に使うべき

結論からいうと、得意技を使うのは大いに結構で、出し惜しみせずにどんどん練習や試合で使っていけばいいと思いますよ。

どんな選手にも得意技は必ずあって、そこを伸ばすことで個性が生まれていくので自ら封印するのはもったいないです。

べリンボーロが得意な人。スパイダーガードが上手い人。足関節ばかり狙う人とかいろいろいるけど、何か一つ優れた武器を持っていることは柔術家としてとても重要なことだと思います。

それに対して他の生徒や選手たちが警戒し、対策を練ってくるのはもはや当然の成り行きで、相手が防御が上手くなってきたなあと思ったら対策の対策を考えればいいだけです。

対策を練られて効かなくなってしまうからやらないというのは本末転倒で、お互いに切磋琢磨すれば全体のレベルが上がり、結局は自分のレベルアップにつながるので、技を隠すみたいな考えは捨てるべきです。

どれだけ隠そうとしても今の時代、情報はいくらでもネット上に溢れているので意味ないですよ。

柔術のスパーリングで得意技が効かなくなったときが大事

長く柔術をやっていると自分のスタイルがある程度定まってきて、なんかいつも似たような動きばかりしているなあ、というときが必ず来ますよね。

そうなったときにあなたは一体どうしますか? もっと技の精度を上げるためにドリル練習をするとか、あるいは違った技を覚えて試す、など色々な選択肢が出てくるでしょう。人によっては通じない技をかけ続けるっていう人もいますよね。

いずれにしてもそのとき一度立ち止まって考えるのが大切なわけで、考えて練習して実践して失敗してまた考えるから成長するんじゃないかと僕は思います。

どれだけ自信のある得意技を持っていてもそもそも強い人にはかからないし、かからない技をどうやって改善するかがその後の成長の鍵になるんじゃないでしょうか。

一方で自分が得意技だと思っていたのが強い人たちとスパーリングしてみたら全然通じなくて技をしかける隙もなく、やがてほとんど使わなくなったりする場合もありますね。得意技にも流行り廃りがあるから。

なのでその都度状況に応じて使ったり、使わなくなったりすのが自然なのかもしれません。これに関してはいちいち「正解」を探さなくてもいいかもしれませんね。

柔術の得意技を磨くのもいいけど基本も忘れずに練習しよう

得意技は伸ばすべきだと言いましたが、限られた技一辺倒の人がいて、その技がかからないと他になす術がなくなってしまうタイプの人もいますよね。

そういう人はもう一度基本を見直すときかもしれません。一つ一つの動きが雑だと、なにをやっても相手に上手くかからないので、基本を見直すことで自分の得意技の精度を上げていきましょう。

基本と得意技のどっちを伸ばすべきかと聞かれたら僕は両方と答えます。どっちも大事です。

ただし、比重をどちらにかけるかはその人のスタイルの問題なので、自分のフィーリングに従うしかないでしょう。

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柔術マン

黒帯、柔術暦20年以上。

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